第1夜 ギリシャ神話 まとめ
ギリシャ神話を一から、飲み会のノリで全部話す
父親のちんこを鎌で切ったら、海から愛と美の女神が出てきた。はい乾杯。ギリシャ神話、開幕からだいぶ終わってるんよ。世界はキラキラ神殿じゃなくカオスから始まるし、親子げんかは政権交代になるし、ゼウスは牛、白鳥、黄金の雨になってまでセックスしに行く。英雄はだいたい親世代の欲望の後片づけ係。ここからトロイア戦争まで、飲み会でそのまま話せる形で一気にいく。
ギリシャ神話はなぜカオスから始まるのか












クロノスはなぜ我が子を丸呑みしたのか












オリュンポス十二神はどんな問題児集団なのか












英雄たちはなぜ怪物退治に巻き込まれるのか












オルフェウスはなぜ振り返ってしまったのか













トロイア戦争とオデュッセウスはなぜ二十年も帰れないのか














暗記用
これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ
口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。
カオス(かおす)
世界が始まる前の、何も整理されていないぐちゃぐちゃ。
オリュンポス十二神(おりゅんぽすじゅうにしん)
ギリシャ神話の神々の幹部会。まずこれを言えると強い。
英雄譚(えいゆうたん)
ヘラクレスやペルセウスみたいな、怪物退治と名誉の物語。
トロイア戦争(とろいあせんそう)
ギリシャ神話の大炎上イベント。美人コンテストから都市が燃える。
よくある質問
- Q. ギリシャ神話とは何?
- A. 古代ギリシャで語られた神々と英雄の物語群だよ。世界の始まり、神々の政権交代、ゼウスの女性遍歴、英雄の怪物退治、トロイア戦争までつながってる。
- Q. ゼウスはなぜ最高神になった?
- A. 父クロノスに飲まれた兄弟姉妹を吐き出させ、ティタンとの戦争に勝ったから。戦後のくじで天を担当し、神々の王になった。
- Q. オリュンポス十二神にハデスは入る?
- A. 多くの伝承では入らない。ハデスは重要な神だけど、冥界勤務だからオリュンポス山の常駐メンバーとは別枠になりがち。悪役というより地下部署の管理者。
- Q. ヘラクレスはなぜ十二の難業をした?
- A. ヘラに狂気を送られて妻子を殺してしまい、その罪を償うために難業へ向かった。根っこにはゼウスのセックスとヘラの怒りがある。
- Q. トロイア戦争の原因は何?
- A. 発端は黄金のリンゴをめぐる女神たちの争い。パリスがアプロディテを選び、ヘレネをトロイアへ連れて行ったことで、メネラオス側が攻め込んだ。
- Q. オデュッセウスはなぜ二十年帰れなかった?
- A. トロイア戦争が十年続き、帰り道でもポセイドンの怒り、怪物、魔女、女神の足止めを食らったから。戦争十年、帰宅十年の長すぎる出張。
次に読む
- その1世界の始まり。カオスからゼウス誕生までの神々の系譜
- その2プロメテウスの火とパンドラの箱、災いと希望の始まり
- その3オリュンポス十二神を組織図で覚える役割と性格
- その4神々の王ゼウスの女性遍歴と変身、子をなす系譜
- その5ハデスとペルセポネ、ざくろと四季の由来
- その6最強の英雄ヘラクレスと十二の功業
- その7ペルセウスとメドゥーサ退治の攻略法
- その8テセウスと迷宮の怪物ミノタウロス、帰り道の糸
- その9ダイダロスとイカロス、蝋の翼と中庸の教訓
- その10ナルシストの語源ナルキッソスと、こだまになったエコー
- その11オルフェウスが冥界で妻を振り返った悲恋
- その12トロイア戦争とパリスの審判、トロイの木馬
- その13帰宅に十年かかったオデュッセウスの冒険
これ神々全員しょっぴける案件
- 刑法177条同意のない性交等を処罰する規定(不同意性交等)。
- 刑法190条死体や遺骨などを損壊し、または遺棄する行為に関する規定(死体損壊等)。
- 刑法199条人を殺した者に科される罪の規定(殺人)。
- 刑法204条人の身体を傷害した者を処罰する規定(傷害)。
- 刑法224条未成年者を略取・誘拐する行為に関する規定。
- 刑法225条営利やわいせつなどの目的で人を略取・誘拐する行為に関する規定。
- 民法734条一定の近親者の間での婚姻を禁止する規定。
元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。
入試に出た
この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。
- 英国OCR Aレベル 古典文明(H408/11)The World of the Hero(英雄の世界)
出典: ホメロス『イリアス』または『オデュッセイア』とウェルギリウス『アエネイス』
全受験生必修の中核科目として、ホメロスの叙事詩を題材に、英雄が名誉(kleos)をどう求めるか、神々の介入が人間の運命をどう左右するか、名誉と運命と責任のテーマを場面に即して論述させる
答えの要点:原典の流れに沿って核心を書けば点になる。アキレウスはアガメムノンに名誉(自分の取り分)を奪われて戦線を離れ、親友パトロクロスの死で怒りが爆発してヘクトルを討つ。最後に老王プリアモスが息子の遺体を引き取りに来て、アキレウスの怒りが鎮まる。ここから、英雄が命より重んじる kleos(不滅の名誉)、ゼウスやアテナ、アポロンといった神々の介入が勝敗と運命を動かす点、怒りと憐れみが交わる結末を論じれば、設問の中心を突ける。
- 英国OCR GCSE 古典文明(J199/21)The Homeric World(ホメロスの世界)
出典: ホメロス『オデュッセイア』とホメロス社会の文化
オデュッセウスの物語を軸に、当時の社会、もてなし(客人歓待)の慣習、神々と人間の関係、英雄の人物像などを問う
答えの要点:正解の核は xenia(客人歓待)の規範。客を手厚く迎えるのが当然とされ、それを破る者(屋敷を食い荒らす求婚者たちや、客を食らう一つ目巨人キュクロプス)は罰される、という価値観を押さえる。あわせて、オデュッセウスを助けるアテナと航海を妨げるポセイドンの対立、知恵(メティス)で難局を切り抜けるオデュッセウス像、二十年も夫を待つ忠実な妻ペネロペを書けば、ホメロス社会の理解として評価される。
- 国際バカロレア(IBディプロマ)古典語(古典ギリシア語)規定講読テクスト
出典: ホメロス『オデュッセイア』
原典(古典ギリシア語)で読む規定テクストの一つにホメロス『オデュッセイア』が指定され、原文の正確な読解と古典文化の理解が評価される
答えの要点:求められるのは原文の文法と語彙を正確に訳し、文脈を説明する力。叙事詩特有の形式、つまり六歩格(ヘクサメトロス)の韻律、繰り返される決まり文句や枕詞(ぶどう酒色の海、輝く目のアテナのような定型表現)を理解し、その場面が物語全体でどんな意味を持つか、登場人物の心情はどうかを原典に即して説明できれば高い評価になる。
- 日本の大学入試 世界史(共通テスト・センター試験ほか)世界史
出典: ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』、トロイア遺跡(シュリーマンの発掘)
古代ギリシア文化の基本問題として、叙事詩の作者と題材、トロイア遺跡やエーゲ文明の発掘者を問う。『イリアス』『オデュッセイア』の作者を答えさせる、トロイアやミケーネを発掘した人物を選ばせる、といった形で繰り返し出る
答えの要点:押さえるべき事実は次の通り。『イリアス』『オデュッセイア』は(伝承上)ホメロスの作で、トロイア戦争とその後を歌った口承叙事詩。これを手がかりにシュリーマンがトロイア(ヒッサルリクの丘)やミケーネを発掘した。エーゲ文明は、クレタ島中心のクレタ(ミノア)文明と、ギリシア本土のミケーネ文明に大別される。この作者と題材、発掘者、文明区分の対応を正しく答えれば得点になる。
腕試し(オリジナル問題)
過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。
問1ギリシャ神話には「子に倒されると予言された支配者が、その子を遠ざけようとして、かえって予言を実現させてしまう」型の物語が繰り返し現れる。本文に出てきた例を二つ挙げ、なぜこの型が悲劇を呼ぶのかを自分の言葉で説明せよ。
問2オデュッセウスが故郷イタケに帰り着くまで、合計でおよそ二十年かかった。この二十年を大きく二つの期間に分け、帰路がそれほど長引いた原因を一つ挙げよ。
問3オルフェウスは「地上に出るまで後ろを振り返るな」という条件を破って妻を永遠に失った。死者を取り戻そうと冥界へ赴き、見てはならないという禁忌を破って失う物語の型は、日本神話にもある。日本神話で似た構造を持つ話を一つ挙げ、共通点を述べよ。