第1夜 ギリシャ神話 その6
ヘラクレス、親の火遊びのとばっちりで人生ハードモード
ヘラクレスって、怪力で怪物を倒す爽快ヒーローに見えるやん。でも中身は、父ゼウスのセックス、正妻ヘラの嫉妬、王様の無茶振りを、全部自分の体で受け止めた男なのよ。親のちんこ発の事故なのに、支払い担当だけ筋肉の赤ちゃんwww
誕生前から事故物件すぎる





赤ちゃんの初仕事が蛇二匹







家族を持った瞬間に地獄が来る







十二の功業、全部タスク名が狂ってる










最後の依頼が冥界の犬を連れてこい










暗記用
これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ
口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。
十二の功業(じゅうにのこうぎょう)
ヘラクレスの無理ゲー任務セット。これだけで話の骨格が立つ。
ネメアの獅子(ねめあのしし)
最初の怪物退治。倒した皮をそのまま装備にするのが強い。
ヒュドラ(ひゅどら)
首を切ると増える怪物。問題を処理したら増える時のたとえにも使える。
ヘラの嫉妬(へらのしっと)
ヘラクレスの不幸の根っこ。親の火遊びの請求書が子に来る。
よくある質問
- Q. ヘラクレスって誰?
- A. ゼウスと人間アルクメネの子。神と人間の子で、赤ちゃんのころから蛇を絞め殺すほど怪力だったギリシャ神話の英雄。
- Q. なんでヘラに嫌われたの?
- A. ゼウスが人妻アルクメネの夫に化けてセックスし、ヘラクレスが生まれたから。正妻で結婚の女神のヘラは、怒りをゼウス本人ではなく子どものヘラクレスへ向けた。
- Q. ヘラクレスって名前の意味は?
- A. ざっくり『ヘラの栄光』という意味だとされる。ヘラの怒りをなだめたい名前なのに、本人はヘラから一生狙われるのが皮肉。
- Q. 十二の功業って何?
- A. ヘラに狂気を送られて家族を殺してしまったヘラクレスが、罪を清めるためにエウリュステウス王の下でこなした十二の難題。獅子退治、ヒュドラ退治、牛小屋掃除、ケルベロス捕獲などがある。
- Q. ケルベロスはどうなったの?
- A. ヘラクレスが冥界でハデスの許可を取り、武器を使わず素手で押さえて地上へ連れてきた。そのあと殺さず、ちゃんと冥界へ返した。
次に読む
親の火遊びから受難まで一直線
- 刑法177条同意のない性交等を処罰する規定(不同意性交等)。
- 刑法199条人を殺した者に科される罪の規定(殺人)。
- 刑法203条殺人など一定の罪について、未遂の段階でも処罰しうることを定める規定。
- 刑法205条人の身体を傷害し、その結果死亡させた行為に関する規定(傷害致死)。
- 刑法240条強盗が人を負傷させ、または死亡させた場合に関する規定(強盗致死傷)。
- 民法709条故意または過失によって他人の権利を侵害した者に損害賠償責任を負わせる規定(不法行為)。
- 鳥獣保護管理法鳥獣の保護・管理と狩猟の適正化を図る法律。
- 動物愛護管理法動物の愛護と適正な管理について定める法律。
元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。
入試に出た
この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。
- OCR GCSE Classical Civilisation(英国)「Myth and Religion」(科目コード J199、Paper J199/11)古典文明(神話と宗教、ギリシアの英雄)
出典: 必修単元「The Universal Hero: Heracles/Hercules」のギリシア編。十二の功業、オリュンピアのゼウス神殿の彫刻、ホメロス風讃歌「獅子心のヘラクレスへ」など
ヘラクレスを普遍的英雄として学ぶ必修テーマ。神殿彫刻や壺絵の図版を示して「ここに描かれた功業はどれか」「その功業を命じたのは誰か」を答えさせたり、ネメアの獅子退治の経緯を説明させる設問が、OCR公式のサンプル問題や採点基準で確認できる
答えの要点:十二の功業を命じたのはミケーネ(ミュケナイ)の王エウリュステウス。ヘラクレスはヘラに送られた狂気で妻子を殺した罪を清めるため、この王に仕えて難題をこなした、という枠組みを押さえるのが核心。図版判別では各功業の目印を覚えておく。ネメアの獅子なら、皮が硬くて剣も矢も通らないので素手で首を絞めて殺し、その皮を防具としてまとう(だから獅子の皮をかぶった姿で描かれる)。説明問題では『武器が効かない→素手で絞殺→皮を剥いで身につける』の流れを自分の言葉で書けば得点になる
- OCR GCSE Classical Civilisation(英国)「Myth and Religion」(科目コード J199、Paper J199/11)古典文明(神話と宗教、ローマでの受容)
出典: 同単元のローマ編。オウィディウスとウェルギリウスに描かれるヘルクレス、ヘルクレスとカクスの神話、ネッソスの毒衣による死など
ギリシアのヘラクレスがローマでヘルクレスとして受け継がれた姿を問う。ローマの守護者としてのヘルクレスと火を吐く怪物カクスの戦い、毒の衣による最期などを説明させる。試験官報告では、設問の趣旨からずれてカクスの逸話を答えても加点できなかった例にも触れられている
答えの要点:ローマではヘラクレスはヘルクレスとして受け継がれ、町や人を守る守護者として崇められた、という受容の枠組みがまず核心。カクスの話を問われたら、火を吐く怪物カクスがヘルクレスの牛を盗み、足跡でばれないよう牛を後ろ向きに引きずって洞窟に隠したが、牛の鳴き声で見つかりヘルクレスに退治される、という筋を押さえる。最期を問われたら、ネッソス(ヘラクレスの毒矢で射られた半人半馬)の血を妻が愛のまじないと信じて衣に塗り、それを着たヘルクレスが毒に焼かれて苦しみ、自ら火葬の薪に身を投じて死に、神として迎えられる、という流れを自分の言葉で書く。設問が問うているのが受容なのか個別の逸話なのかを取り違えないことが採点上の要点
腕試し(オリジナル問題)
過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。
問1ヘラクレスがレルネのヒュドラと戦ったとき、首を切り落としても再生して増えてしまい苦戦した。(1)再生を止めるためにとられた方法と、それを助けた人物を答えよ。(2)戦いの後、ヘラクレスがヒュドラの体を利用して以後の戦いに活かしたものは何か。
問2アウゲイアスの牛小屋(長年掃除されず大量の家畜の糞が溜まっていた)を一日で片づけよ、という功業を、ヘラクレスは道具でかき出す以外の方法で達成した。その方法を説明せよ。
問3ヘラクレスという名は「ヘラの栄光」を意味すると言われるが、当のヘラはヘラクレスを生涯憎み続けた。(1)ヘラがヘラクレスを憎んだそもそもの原因を、彼の出生に即して述べよ。(2)ヘラがヘラクレスに送り込んだ災いを、幼少期と成人後で一つずつ挙げよ。