第1夜 ギリシャ神話 その1
世界の始まりはカオスから。親子で政権交代するギリシャ神話
ギリシャ神話の開幕、空と大地がいきなりセックスして、息子が父ちゃんのちんこを鎌で落とす。神聖な始まりの顔して、実態は家族の最低事件簿なんよ。
世界の始まり、足の踏み場がない






ウラノス、父親なのにしまい方が最悪







クロノス、父ちゃんのちんこを落とす









クロノス、赤ん坊を丸呑みする










ゼウス、胃袋から家族を取り戻す









暗記用
これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ
口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。
天地開闢(てんちかいびゃく)
世界の始まりをかっこよく言う言葉。最初に置くと急に教養っぽい。
ガイア(がいあ)
大地そのものを女神にした存在。地球の名前としても残る。
ウラノス(うらのす)
天空の神。最初の父親ポジションなのに家庭運営が最悪。
ティタノマキア(てぃたのまきあ)
ティタン神族とゼウス側の大戦争。神々の政権交代の名前。
よくある質問
- Q. ギリシャ神話のカオスって何?
- A. 世界の最初のぐちゃぐちゃした始まり。空や地面がきれいに分かれる前の状態で、そこからガイアたちが出て神々の家系が動き出す。
- Q. ガイアとウラノスはどういう関係?
- A. ガイアは大地そのものの母、ウラノスは空そのものの神。ガイアがウラノスを生み、その二人がセックスしてティタン神族たちが生まれる。
- Q. クロノスはなぜウラノスの性器を切ったの?
- A. ウラノスが子どもたちを大地の中に閉じ込め、ガイアを苦しめたから。ガイアが鎌を作り、末っ子クロノスが父の子を作る力と支配を断った。
- Q. クロノスはなぜ子どもを丸呑みしたの?
- A. 自分の子に倒されるという予言を怖がったから。ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンを飲み込んで、王座を守ろうとした。
- Q. ティタノマキアって何?
- A. クロノス側のティタン神族と、ゼウス側の新しい神々の十年戦争。ゼウスは閉じ込められていたキュクロプスとヘカトンケイルを味方にし、雷や三叉槍などの武具を得て勝った。
次に読む
親が子を食う時点で終わってる
- 刑法77条国の統治機構の破壊などを目的として暴動を起こす行為に関する規定(内乱)。
- 刑法199条人を殺した者に科される罪の規定(殺人)。
- 刑法203条殺人など一定の罪について、未遂の段階でも処罰しうることを定める規定。
- 刑法204条人の身体を傷害した者を処罰する規定(傷害)。
- 刑法220条不法に人を捕らえ、または閉じ込める行為に関する規定(逮捕監禁)。
- 民法734条一定の近親者の間での婚姻を禁止する規定。
- 児童虐待防止法児童に対する虐待の防止や、被害を受けた児童の保護などを定める法律。
元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。
入試に出た
この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。
- 大阪経済大学 一般選抜 世界史(B方式)世界史(古代ギリシアの文学・文化)
出典: ヘシオドス『神統記』『労働と日々』、ホメロス、アリストファネス
古代ギリシアの代表的な文学作品と、その作者を正しく結びつける問題。神々の誕生と系譜をうたった作品、農作業や勤労の心得を説いた教訓詩、英雄たちの戦いを語る長大な叙事詩などを並べ、それぞれ誰が書いたかを答えさせる形が出た。
答えの要点:このティタン神話の元になった、神々の誕生と系譜をうたう『神統記』と、勤労を説く教訓詩『労働と日々』は、どちらもヘシオドスの作。『イリアス』『オデュッセイア』の叙事詩はホメロス、喜劇は前五世紀のアリストファネスと、時代も種類も違う作家として切り分ければ正答できる。カオス・ガイア・ウラノス・クロノスの系譜=ヘシオドス『神統記』と結びつけて覚えるのが核心。
- 日本の大学入試 世界史(共通テスト・センター試験ほか)世界史(ギリシア文化)
出典: ヘシオドス『神統記』『労働と日々』、ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』
ギリシア文化の基本知識として、叙事詩や教訓詩の作者と内容の組み合わせが正しいかを判定させる正誤問題。『労働と日々』を別人の作とすり替えたり、『神統記』の主題を英雄の戦いだと取り違えたりした選択肢を、誤りとして見抜けるかが問われる。
答えの要点:正しい組み合わせは、ヘシオドス=『神統記』(神々の誕生と系譜)と『労働と日々』(農事と勤労の教訓詩)、ホメロス=『イリアス』(トロイア戦争)と『オデュッセイア』(英雄の帰還)。引っかけは作者の入れ替えと、作品の主題のすり替えの二種類。作者と主題をセットで覚えておけば、ずれている選択肢を誤りと判定できる。
- 高校倫理・共通テスト 倫理(源流思想)倫理(西洋思想の源流)
出典: ホメロスやヘシオドスの神話的世界観、タレスら自然哲学者
世界の成り立ちを神々の物語で説明する見方から、理性によって万物の根源を探る自然哲学への移り変わりが問われる。ヘシオドスらの神話的世界観が、哲学が始まる前段階としてどう位置づけられるかを答えさせる。
答えの要点:世界を神々の物語(ミュトス)で語るヘシオドスらの段階から、タレスをはじめとする自然哲学者が、万物の根源(アルケー)を神に頼らず理性(ロゴス)で説明しようとする段階へ移った、という流れを押さえれば正答できる。タレスは根源を水としたという具体例を添えると、神話から哲学への転換という核心が示せる。神話を捨てたのではなく、その問い方を理性に置き換えた点がポイント。
腕試し(オリジナル問題)
過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。
問1クロノスは「我が子に倒される」という予言を恐れ、生まれた子を次々に飲み込んだが、末子ゼウスだけは助かった。(1)ゼウスが飲まれずに済んだ仕掛けと、(2)成長したゼウスが兄や姉たちを取り戻した方法を、それぞれ簡潔に述べよ。
問2ティタノマキア(ティタン神族との戦い)でゼウス側が勝てた要因の一つに、前の世代が地下に閉じ込めていた者たちの解放がある。ゼウスがどんな存在を味方につけ、その結果ゼウス・ポセイドン・ハデスがそれぞれ何を得たかを説明せよ。
問3ギリシア神話で、愛と美の女神アフロディテはクロノスによるある事件の余波から生まれたとされる。その誕生の由来を述べ、名の語源とどう結びつくかを説明せよ。