第5夜 日本神話(古事記) その4
スサノオ、ヤマタノオロチを酒で潰して剣を拾う
姉の職場にうんこを撒いて追放されたスサノオは、出雲で急に英雄になる。作戦は八つの頭を持つ大蛇に、八つの桶で強い酒を飲ませること。日本最初級のドラゴン退治、勝因がだいぶ飲酒事故だ。
追放された男が出雲へ落ちる
















作戦は強い酒を八つ用意
















尻尾から草薙剣が出る
















元ヤン、新婚ソングを詠む















暗記用
これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ
口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。
スサノオ(すさのお)
暴れて追放された神が、出雲でドラゴン退治のヒーローになる。
ヤマタノオロチ(やまたのおろち)
頭が8つある大蛇。酒で泥酔させられて斬られた。
草薙剣(くさなぎのつるぎ)
オロチの尻尾から出た剣。三種の神器の一つで熱田神宮に。
八雲立つ(やくもたつ)
スサノオが新居で詠んだ、日本最古とされる和歌の出だし。
よくある質問
- Q. ヤマタノオロチとは何か?
- A. 八つの頭と八つの尾を持つ大蛇だ。出雲で毎年娘を食う怪物として現れ、スサノオに退治される。
- Q. スサノオはなぜ出雲へ行った?
- A. アマテラスの聖域を荒らした罰で天上から追放され、地上の出雲へ降りた。そこで泣いている老夫婦とクシナダヒメに出会う。
- Q. 八塩折の酒とは何か?
- A. 何度も醸した強い酒だ。スサノオは八つの桶に酒を置き、ヤマタノオロチの八つの頭に飲ませて酔わせた。
- Q. 草薙剣はどこから出た?
- A. スサノオがヤマタノオロチの尾を斬った時、中から出た。のちに三種の神器の一つとなる。
- Q. 八雲立つの歌は何が重要か?
- A. スサノオがクシナダヒメとの新居で詠んだ歌で、日本最古の和歌ともされる。暴れん坊が生活と守りの歌を残す点が面白い。
次に読む
英雄ムーブなのに免許と許可だけ全部ない
- 酒税法
- 銃刀法
元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。
入試に出た
この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。
- 高校古文・大学入試文学史の定番教材(古今和歌集 仮名序)定番(教科書所収・頻出)国語(古文・文学史)
出典: 紀貫之『古今和歌集』仮名序(905年頃)
入試古文・文学史の定番教材である『古今和歌集』仮名序には「人の世となりて、素盞嗚尊よりぞ、三十文字あまり一文字は詠みける」とあり、和歌(31文字の短歌)の起源とされる神は誰か、仮名序の筆者は誰か、が問われる。
答えの要点:31文字の和歌を最初に詠んだとされるのはスサノオ(素盞嗚尊)。その歌が、クシナダヒメと住む宮を出雲に建てた時の「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を」で、日本最古の和歌とされる。仮名序の筆者は紀貫之。ひっかけ注意: 「現存最古の和歌集」は『万葉集』(この歌は歌集でなく『古事記』の中の歌)。「八雲立つ」は出雲にかかる枕詞。
- センター試験(本試) 日本史B2010年度日本史B
出典: 『古事記』(712年成立)
このオロチ神話を収める『古事記』そのものの成立過程が正誤問題で出た。誰が記憶し、誰が文字にして完成させたかを説明する選択肢の判定。
答えの要点:天武天皇が稗田阿礼に神話・伝承を覚え込ませ(誦習)、元明天皇の命で太安万侶が筆録して712年に完成、が正しい説明。「阿礼が覚える・安万侶が書く・712年」の3点で正解できる。『日本書紀』(720年、舎人親王ら、漢文の正史)との区別も定番で、オロチ退治は両書に載るが細部が違う、という対比まで知っていれば強い。
腕試し(オリジナル問題)
過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。
問1スサノオのヤマタノオロチ退治の方法を説明せよ。またオロチの尾から出たものは何か。
問2「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」について、詠んだとされる神と、この歌が文学史上どう位置づけられるかを述べよ。