第5夜 日本神話(古事記) その5
オオクニヌシ、モテすぎて兄80人に二回殺される
優しい男が白兎を助けたら、姫に選ばれ、兄八十人に殺された。しかも一回では終わらず、焼死して蘇生し、木に挟まれてまた死ぬ。オオクニヌシの人生、モテ期というより嫉妬で男どもがクソ化するサバイバルだ。
因幡の白兎、まず詐欺で失敗する
















姫に選ばれて兄たちに殺される

















根の国でスサノオの娘と恋に落ちる
















髪を柱に結んで逃げる国づくり男
















暗記用
これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ
口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。
オオクニヌシ(おおくにぬし)
2回殺されて2回生き返って国を作った男。出雲大社の祭神。
因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)
ワニを騙して皮を剥がれた兎。助けたのがオオクニヌシ。
八十神(やそがみ)
オオクニヌシの大勢の兄たち。嫉妬で弟を2回殺す。
スセリビメ(すせりびめ)
スサノオの娘。父の試練からオオクニヌシを助けて駆け落ちする。
よくある質問
- Q. オオクニヌシとは誰か?
- A. 出雲の国づくりを担う神だ。因幡の白兎を助け、兄たちに二度殺されながらも蘇生し、根の国の試練を越える。
- Q. 因幡の白兎のあらすじは?
- A. 白兎がワニをだまして海を渡り、皮を剥がれる。八十神の嘘の治療で悪化するが、オオクニヌシが真水と蒲の穂で治す。
- Q. 八十神とは何か?
- A. オオクニヌシの多くの兄神たちだ。ヤガミヒメがオオクニヌシを選んだため嫉妬し、二度も殺そうとする。
- Q. スセリビメとは誰か?
- A. スサノオの娘で、根の国でオオクニヌシと恋仲になる女神だ。蛇やムカデの部屋などの試練で彼を助ける。
- Q. オオクニヌシはなぜ国づくりの神なのか?
- A. 兄たちの迫害を越え、根の国から戻って地上を治め、土地を整える神として語られるからだ。武力だけでなく関係を結ぶ力が目立つ。
次に読む
就活の倍率より兄たちの命の狙い方がえぐい
- 刑法199条人を殺した者に科される罪の規定(殺人)。
- 刑法204条人の身体を傷害した者を処罰する規定(傷害)。
- 刑法220条不法に人を捕らえ、または閉じ込める行為に関する規定(逮捕監禁)。
- 刑法235条他人の財物を盗み取る行為に関する規定(窃盗)。
- 鳥獣保護管理法鳥獣の保護・管理と狩猟の適正化を図る法律。
元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。
入試に出た
この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。
- 大学入試 国語(文学史)・日本史(古代)の定番事項毎年多数の大学・共通テスト系で問われる頻出分野文学史・日本史
出典: 『古事記』『日本書紀』の成立(記紀神話)
因幡の白兎や国譲りを収める『古事記』について、成立年・関わった人物・『日本書紀』との違いを問う正誤問題や空所補充が、国語の文学史と日本史の両方で繰り返し出る。「現存最古の歴史書はどれか」「誦習した人物と筆録した人物の組み合わせ」「日本書紀との性格の違い」を答えさせる形が典型。
答えの要点:『古事記』は712年成立で現存最古の歴史書。天武天皇の命で稗田阿礼が『帝紀』『旧辞』を誦習(暗誦)し、元明天皇の命で太安万侶が筆録して完成させた。上中下3巻で、上巻がこの因幡の白兎を含む神話。対して『日本書紀』は720年成立、舎人親王らの編纂で、漢文の編年体による対外向けの正史(六国史の最初)。「古事記=712年・阿礼が誦み安万侶が書く・神話中心の国内向け」「日本書紀=720年・舎人親王・漢文編年体の正史」と対で覚えれば正答できる。なお1979年に奈良市の茶畑から太安万侶の墓誌が出土して実在が確定した話も史料問題の鉄板知識。
腕試し(オリジナル問題)
過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。
問1因幡の白兎はなぜ皮を剥がれたのか。オオクニヌシが教えた治療法とあわせて説明せよ。
問2オオクニヌシは兄の八十神に2回殺されている。それぞれの方法と、誰の力で蘇ったかを述べよ。