第5夜 日本神話(古事記) その6
ニニギ、天孫降臨で地上へ来たのに面食いで寿命を縮める
天から地上へ降りたニニギは、三種の神器を持つ超重要人物だ。なのに地上で最初にやらかすのが、姉妹のうち美人だけ選んで姉を返品すること。顔で選んだちんこ判断のせいで、人間の寿命は花みたいに短くなる。神話の面食い事故、被害範囲がデカすぎる。
地上を譲れと言いに行く
















三種の神器を持って降りる















美人だけ選んで寿命を失う
















疑われた妻は産屋に火を放つ
















暗記用
これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ
口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。
国譲り(くにゆずり)
オオクニヌシが地上をアマテラス側に譲った一大交渉。
天孫降臨(てんそんこうりん)
アマテラスの孫ニニギが三種の神器と共に地上へ降りた事件。
コノハナサクヤヒメ(このはなさくやひめ)
桜のように美しい花嫁。産屋に火を放って潔白を証明した。
イワナガヒメ(いわながひめ)
返品された姉。岩の永遠の命も一緒に返され、寿命が短くなった由来。
よくある質問
- Q. 国譲りとは何か?
- A. オオクニヌシが作った地上を、アマテラスの子孫が治める流れへ移す神話だ。タケミカヅチの交渉と力比べが中心になる。
- Q. 天孫降臨とは何か?
- A. アマテラスの孫ニニギが、三種の神器を持って天から地上へ降りる話だ。天の神の系統が地上支配へつながる場面になる。
- Q. 三種の神器とは何か?
- A. 鏡、草薙剣、勾玉の三つだ。天岩戸やヤマタノオロチの物語とつながり、皇位継承の象徴として今も語られる。
- Q. コノハナサクヤヒメとは誰か?
- A. ニニギが妻にした美しい女神だ。一晩で妊娠したことを疑われ、産屋に火を放って炎の中で三人の子を産む。
- Q. なぜ人の寿命は短くなったとされる?
- A. ニニギが岩の永遠を象徴するイワナガヒメを返し、花の美を象徴するコノハナサクヤヒメだけを選んだからだと語られる。
次に読む
国ごとカツアゲして代金が神社一棟
- 刑法109条
- 刑法204条人の身体を傷害した者を処罰する規定(傷害)。
- 刑法222条
- 刑法223条暴行や脅迫を用いて、義務のないことを行わせるなどの行為に関する規定(強要)。
- 刑法249条
元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。
入試に出た
この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。
- センター試験・共通テスト 倫理(日本思想・古代の分野)分野別過去問集に「日本思想(古代)」の区分が立つほど繰り返し出題倫理(公共、倫理)
出典: 記紀神話に表れる古代日本人の宗教観・倫理観
倫理の「日本思想」分野の入口として、記紀神話に表れる古代日本人の考え方(八百万の神という多神教的な神観、天照大御神と天皇統治の結びつき、清らかさを重んじる心のあり方)を問う正誤問題が出題されてきた。受験用の分野別過去問集で「日本思想(古代)」として一区分が立つ定番領域。
答えの要点:押さえる核は3つ。(1)日本の神は唯一絶対神ではなく、山や海など自然のあらゆるものに宿る「八百万の神」で、天照大御神(アマテラス)はその中心の太陽神。(2)記紀神話は、アマテラスの孫ニニギが地上に降りた天孫降臨によって「天皇はアマテラスの子孫だから国を治める」という統治の正当性を語る物語になっている。(3)古代日本人の理想は、私心なく嘘偽りのない「清き明き心(清明心)」で、穢れは祓や禊で除くものとされた。この3点セットで神話系の設問はほぼ処理できる。
腕試し(オリジナル問題)
過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。
問1「国譲り」でオオクニヌシが国を譲る際に出した条件は何か。それが現在の何につながるとされるか。
問2人間(天皇)の寿命が有限になった由来を、ニニギとイワナガヒメ・コノハナサクヤヒメ姉妹の話に即して説明せよ。