第2夜 源氏物語 その3

藤壺との密通。父の妻とセックスしてできた子が天皇になる

源氏物語、香りと和歌の顔して初手から血筋事故。光源氏は父ちゃんの妻に惚れる。しかもその妻、死んだ母ちゃんにそっくり。で、セックスする。できた子が父ちゃんの子って顔で育って、あとで天皇になる。恋愛じゃない。家族と欲と権力を同じ鍋で煮たやつ。

父の妻で母そっくり、配置がもう事故

りり
りり
いきなり言うね。主人公の光源氏、父ちゃんの妻に惚れる。しかもその女、死んだ実の母ちゃんにそっくり。父の妻、母そっくり、帝の女。最初から設定盛りすぎなんよ。
こゆき
こゆき
設定盛りすぎwww 家系図だけで胃もたれする。
りり
りり
整理するね。光源氏の母ちゃんは桐壺更衣。父ちゃんは天皇の桐壺帝。この父ちゃんが桐壺更衣を愛しすぎる。
宮中って、天皇の家と職場が混ざった場所なんだけど、そこで一人だけ社長のお気に入りみたいになる。そしたら周りの女たちから総スカン。冷たい目、嫌がらせ、空気の針。桐壺更衣は心も体も削れて早く死ぬ。
ユウキ
ユウキ
愛が強すぎて嫉妬まで呼ぶの地獄じゃん。守ってるようで燃やしてる。
りり
りり
で、桐壺帝は忘れられない。あの顔、あの声、あの人がいた感じが抜けない。そこへ藤壺が来る。亡くなった桐壺更衣にそっくり。
帝は、あの人に似てる、って宮中に迎える。未練が濃い。味噌汁より濃い。
しかもこれを書いたのが紫式部。平安中期に宮中で働いてた、めちゃくちゃ教養ある女性。源氏物語は全54巻で、海外でもThe Tale of Genjiって読まれてる。
世界でも最古級の長い物語って言われるやつ。すごいのは長いだけじゃなくて、初回から父の妻で母そっくり。平安の連続ドラマ、引きが強すぎる。
ことね
ことね
次回予告で全員見るやつ。初回から家庭が燃えてる。
りり
りり
幼い光源氏にとって、藤壺は最初ちょっと母代わりなの。母に似てるし、父のそばにいる特別な女だし。でも大人になるにつれて変わる。見たい。
近づきたい。声を聞きたい。最後は、セックスしたい相手になる。
こゆき
こゆき
母ポジから欲情に変わるの、気まずさ天井抜けてる。
グラスを置く音がする。
りり
りり
藤壺は恋の相手じゃない。光源氏の人生に最初から置かれた地雷なの。

止まれよ光源氏、そこでなぜ行く

りり
りり
普通ここで止まるじゃん。相手は父の妻で、帝の妻。バレたら家族も仕事も身分も全部終わる。なのに光源氏は行く。止まれよ光源氏。千年後のこっちまで声出る。
光源氏って顔がいい、才能ある、女にもモテる。歩くだけで空気が変わるタイプ。でも中身には母を失った穴がある。
そこに母そっくりの藤壺が刺さる。寂しさと欲が混ざって、いちばんダメな方向に火がつく。スペック高い男のちんこが、計算全部ぶっ壊す瞬間。
ユウキ
ユウキ
顔と才能で人生勝ってても、欲で赤字になるのえぐい。
りり
りり
じゃあ問題。相手は父の妻。母ちゃんに似てる。好きでたまらん。でもバレたら終わる。普通どうする?
こゆき
こゆき
頭冷やす。水飲む。とりあえず寝る。
ユウキ
ユウキ
撤退。損切り。会わない予定表にする。
ことね
ことね
和歌で我慢して。紙の上だけで暴れて。
りり、無言で首を振る。
りり
りり
セックスするのよ。父の妻で、母に似た藤壺と、セックスする。外側は香り、すだれ、和歌で上品そうに見える。
でも中身は、父を裏切って帝の妻に手を出す話。国の血筋にちんこでサインしたようなもん。
こゆき
こゆき
実行まで行くのやばすぎwwww そこで止まれって全員叫ぶやつ。
りり
りり
しかも成功したから終わりじゃない。成功したせいで罪が完成する。藤壺側だって怖いに決まってる。
帝の妻として笑ってなきゃいけないのに、腹の底には光源氏との秘密がある。廊下の足音ひとつで、終わった、って心臓が冷えるやつ。
ことね
ことね
恋って顔して、実際は心臓に悪い生活してるだけじゃん。
笑いをこらえて、全員ちょっと黙る。
りり
りり
光源氏が越えたのは恋の一線じゃない。父と国と血筋の壁を全裸で飛び越えた。

できた子が天皇になるの、火力が異常

りり
りり
普通の不倫なら、バレるかどうかで終わる。でも藤壺回は終わらない。藤壺、妊娠する。証拠が紙じゃなくて、十月後に泣き声あげて出てくる。
ユウキ
ユウキ
証拠が赤ちゃんは強すぎる。消せないし、かわいいし、毎日育つ。
りり
りり
藤壺は帝の妻だから、生まれた子は表向き帝の子として育つ。本当の父は光源氏。でも世間では桐壺帝の子。名義は帝、中身は光源氏。家系図が、見た瞬間に頭を殴ってくる。
こゆき
こゆき
脳が止まるwww 線を引いたら紙が破れそう。
りり
りり
一段ずつ行くよ。父の妻とセックス。しかも母そっくり。子ができる。世間では父の子。
その子があとで天皇になる。盛ってない。事実だけでこの火力。属性盛りすぎ問題が、とうとう国家の血筋まで触り始める。
こゆき
こゆき
帝、自分の子だと思ってるの?
りり
りり
表向きはそう。かわいい子が生まれたね、めでたいね、って周りは平和な顔をする。でも光源氏と藤壺だけは、その子を見るたび息が浅くなる。かわいい。
でも証拠。守りたい。でも言えない。最悪なのに、赤ちゃんは何も悪くない。
この子がのちの冷泉帝。で、大人になってから知るの。自分の本当の父は桐壺帝じゃなくて光源氏だったって。
薄雲巻で打ち明けられる。打ち明けるのは夜居の僧都っていう、藤壺のそばに昔からいて事情を知ってた坊さん。藤壺が亡くなったあと、秘密が利息ついて戻ってくる。
しかもこれ、1999年のセンター追試にも出てる。入試って、知らん家の修羅場で点を取らせてくるから怖い。受験生、光源氏のちんこが作った家庭問題を読まされてる。
ことね
ことね
受験生まで巻き込まれるの草。逃げ場なさすぎ。
りり
りり
冷泉帝からしたら地獄よ。母は藤壺。表向きの父は桐壺帝。
本当の父は光源氏。しかも光源氏は目の前で、ずっと家来みたいな顔をしてる。人生の土台が大人の秘密でできてたって知るの、冠かぶってても中身ぐちゃぐちゃになる。
ユウキ
ユウキ
立場が高いほど、知った時の落差えぐい。上にいるのに足場がない。
全員、想像して変な顔になる。
りり
りり
藤壺の妊娠は恋の結果じゃない。王権のど真ん中に置かれた、泣くタイプの時限爆弾なの。

千年残る理由、欲望の味が濃すぎる

りり
りり
なんでこれが千年残るか。人間の嫌な欲が全部入ってるから。愛されたい。奪いたい。セックスしたい。
バレたくない。上に行きたい。子を残したい。表ではちゃんとした顔して、夜だけ欲がむき出しになる人間、現代にも普通にいるじゃん。
古典だからって神棚に上げすぎると、生臭さを見落とす。源氏物語は、きれいな恋の標本じゃない。欲で手が震える話なの。
しかもその欲が、家の中だけじゃなくて、天皇のまわりで燃える。笑えるし、怖いし、忘れられない。
飲み会で話すならこう。源氏物語って何がやばいか知ってる? 主人公が父ちゃんの妻とセックスするの。まず一発。しかもその妻が死んだ母ちゃんにそっくり。二発目。
そのセックスで子どもができる。三発目。表向きは父ちゃんの子として育つ。四発目。で、こいつ次に何になると思う?
こゆき
こゆき
僧侶になって反省?
ユウキ
ユウキ
地方に飛ばされる隠し子?
ことね
ことね
秘密抱えた貴公子くらいで止まって。頼むから。
りり、口角だけ上げる。
りり
りり
天皇になるの。そこまで行くな。バイトから三年で社長でもびびるのに、こっちは出生の秘密抱えたまま国のトップ。出世の速度がおかしい。履歴書に書けない理由が重すぎる。
こゆき
こゆき
出世の速度おかしいwww 面接で絶対言えない。
りり
りり
ここが大事。ただの不倫で済まない理由ね。天皇の位って、この血筋だからトップに座れる、って建前で立ってる。
なのに、天皇の下で働く側の光源氏の血が、帝の子って顔で即位する。よその血が玉座に座る。個人の秘密じゃなくて、国の土台ごとグラつく話になる。
ユウキ
ユウキ
国家規模じゃん。個人のやらかしがでかくなりすぎ。
りり
りり
さらに気まずいのが、親子で同じ女に刺さってること。桐壺帝は亡き妻の面影を藤壺に見る。息子の光源氏はその藤壺に欲情する。親は妻として見る。
息子は禁断の相手として見る。夕飯の味しないでしょ。箸の音だけ聞こえる家。
ことね
ことね
食卓無音。味噌汁だけ湯気出てる。
りり
りり
だから千年残ったのは、きれいだからだけじゃない。欲望の味が濃いから残った。父の妻。母そっくり。セックス。
妊娠。表向き父の子。実は息子の子。そして天皇。属性盛りすぎ問題が、最後は国家の血筋まで食い込む。
店の奥で誰かがむせる。
りり
りり
源氏物語は雅なラブストーリーじゃない。父の妻とセックスして生まれた子が天皇になる、人間の欲望で王権がねじれる話なの。

暗記用

これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ

口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。

  1. 藤壺ふじつぼ

    亡き母に似た父帝の妻。源氏物語最大の秘密の中心。

  2. 密通みっつう

    表に出せない関係。源氏物語の政治爆弾。

  3. 冷泉帝れいぜいてい

    藤壺が産んだ子。血筋の秘密が国家レベルになる。

  4. 禁忌きんき

    触れてはいけない線。源氏物語ではそこを踏むから話が動く。

よくある質問

Q. 藤壺って誰?
A. 桐壺帝の妻で、光源氏から見ると父の妻。亡くなった母の桐壺更衣にそっくりで、光源氏が危ないくらい執着する相手。
Q. 光源氏と藤壺の子は誰?
A. 表向きには桐壺帝の子として育つ子。のちに冷泉帝として天皇になる。
Q. 冷泉帝の本当の父は誰?
A. 物語上の実父は光源氏。ただし世間では桐壺帝の子として扱われ、そのまま即位する。
Q. 藤壺との関係はなぜ重要なの?
A. 父への裏切り、母への執着、セックス、妊娠、出生の秘密、天皇の血筋が全部つながるから。ただの恋愛ではなく、王権の血筋までねじれる話になる。

次に読む

もし現代でやったらコンプライアンス違反疑惑度★★★★★

父の妻と深い仲になり隠し子を世継ぎに

  • 刑法157条虚偽の申立てによって公正証書の原本などに事実でない記載をさせる行為に関する規定。
  • 刑法158条偽造された公文書や事実でない記載のある公正証書原本などを行使する行為に関する規定。
  • 民法709条故意または過失によって他人の権利を侵害した者に損害賠償責任を負わせる規定(不法行為)。

元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。

入試に出た

この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。

  • 大学入試センター試験 追試験 国語1999古文

    出典: 源氏物語 薄雲巻

    藤壺の死後、冷泉帝が、実の父は桐壺帝ではなく光源氏だと夜居の僧都から知らされて思い悩む場面。帝の心情と、それを受けた光源氏の様子をどう読み取るかが中心。まさにこの記事が扱う出生の秘密がそのまま題材になっている。

    答えの要点:正解の核心は人物関係を取り違えないこと。冷泉帝は光源氏と藤壺の子で、表向きは桐壺帝の皇子として育ち即位している。秘密を知った帝の心情は、父と信じてきた桐壺帝への思いと、実父である光源氏への複雑な感情、さらに本来は入るはずのない血で帝位にある自分への動揺と罪の意識が入り混じったもの、と捉える。光源氏側は、秘密が帝に伝わったことへの恐れと、帝に対する遠慮や畏れを抱いていると読む。つまり血のつながりの真実を知った帝の罪悪感と動揺を、この親子関係を前提に説明できれば正解になる。

  • 大学入試センター試験 本試験 国語2014古文

    出典: 源氏物語 夕霧巻

    夕霧が落葉宮に心を移したことに傷つき、妻の雲居雁が子を連れて実家へ戻ろうとする場面。誰の動作・心情かを取り違えないことと、夫婦のすれ違いをどう読むかが問われた。藤壺の段とは別の巻だが、同じ源氏物語からの出題例。

    答えの要点:押さえるべき人物関係は、夕霧が光源氏の息子、雲居雁がその正妻ということ。正解の中心は、雲居雁が夫の心変わりへの嫉妬と傷心から家を出ようとしている、その心情を読むこと。落葉宮へ気持ちを移した夕霧への怒りと寂しさ、長年連れ添った妻としての自負が揺らぐ悔しさを、敬語と文脈から主語を補いつつ説明できれば正解になる。

  • 東京大学 前期 国語2017古文 第二問

    出典: 源氏物語 真木柱巻

    玉鬘をめぐる人物の心情と行動の意図を読む、現代語訳と説明の問題。主語が省かれて誰の動作か取りにくい本文として知られ、源氏物語が難関大でも繰り返し出題される代表例。

    答えの要点:正解の鍵は、まず誰の動作・心情かを文脈と敬語表現から特定して主語を補うこと。そのうえで、玉鬘を取り巻く人物それぞれの思惑(言い寄る側の期待、玉鬘自身の戸惑い、周囲の打算)を踏まえて現代語訳と説明をまとめる。敬語の高さで動作主を見分け、人物関係と感情の流れを矛盾なくつなげられれば正解になる。

腕試し(オリジナル問題)

過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。

問1光源氏と藤壺の子(後の冷泉帝)が即位することは、ただの不倫の発覚以上に重い問題をはらむ。それはなぜか。皇位継承という観点を踏まえて説明せよ。

問2冷泉帝が自らの出生の秘密を知らされる巻の名と、それを伝えた人物の立場を答えよ。

問3藤壺が、光源氏の求愛を強く拒みながらも内心では激しく揺れていたと考えられる理由を、彼女の置かれた立場から説明せよ。