第2夜 源氏物語 その4
葵の上。正妻で家柄も最強なのに、心は通わず孤独
家柄最強、父はほぼ政府トップ、夫は顔面モテ王子。勝ち確の正妻なのに、葵の上、夫の心だけ一生圏外。セックスして長男まで産むのに、愛だけ来ない。しかも夫がよそで燃やした女の恨みが、なぜか葵の上の体に来る。火元の光源氏だけ無傷なの、普通に意味わからんwww
葵の上は誰か、なぜ正妻として最強なのか








なぜ光源氏と葵の上は心が通わないのか








子を産んでも孤独は消えない







六条御息所の生霊が葵の上を苦しめる












葵の上の話が現代でも刺さる理由










暗記用
これだけ覚えたら、教養人の顔で会話に入れるフレーズ
口に出す時は、言葉と読みをセットで覚えると強い。
葵の上(あおいのうえ)
光源氏の正妻。家柄は最強なのに心は遠い。
賀茂祭(かものまつり)
車争いの舞台。華やかな祭りが女同士の戦場になる。
車争い(くるまあらそい)
場所取りのもめ事。平安のプライド衝突が見える場面。
正妻(せいさい)
立場は強いが、愛されるとは限らない残酷な位置。
よくある質問
- Q. 源氏物語の葵の上って誰?
- A. 光源氏の正妻で、左大臣の娘。家柄も立場も最強クラスで、光源氏とのセックスで夕霧を産む人だよ。
- Q. 葵の上と光源氏はなんでうまくいかないの?
- A. 葵の上は誇り高い格上正妻で、光源氏は若くて他の女にも通う。嫌な女だから不仲というより、立場とプライドと若さがぶつかって心の距離が埋まらない。
- Q. 夕霧って誰?
- A. 葵の上が光源氏とのセックスで産む長男。後の世代の物語にもつながる大事な人物だよ。
- Q. 六条御息所の生霊って何?
- A. 六条御息所の強い恨みや嫉妬が、本人の意志と関係なく抜け出して葵の上を苦しめるもの。本人は生きてるのに恨みだけが相手へ行くのが怖いところ。
- Q. 葵祭の車争いって何が起きたの?
- A. 葵祭の見物で、葵の上側と六条御息所側が牛車の場所取りでぶつかった。御息所の車が人前で押しのけられて大恥をかき、その屈辱が生霊の流れにつながる。
次に読む
場所取りで煽ったら生霊で返された
- 刑法208条人に暴行を加えたが傷害には至らなかった場合に関する規定(暴行)。
- 刑法231条公然と人を侮辱する行為に関する規定(侮辱)。
- 刑法261条他人の物を損壊し、または傷つける行為に関する規定(器物損壊)。
- 民法709条故意または過失によって他人の権利を侵害した者に損害賠償責任を負わせる規定(不法行為)。
元になった物語の出来事に、現代日本の実在する法令を当てはめたらどの条文に触れうるか、という読み物としての見立てです。条文番号だけを並べています。
入試に出た
この作品が実際の大学・高校入試でどう問われたかを、出典を明記して紹介します。
- 高校古典・大学入試(古文)国語(古文)
出典: 源氏物語「葵」車争ひの場面
賀茂祭(葵祭)の御禊の見物で、葵の上方の従者が見物の場所を確保しようと、お忍びで来ていた六条御息所の牛車を強引に押しのけ、車を壊して下げさせる車争いの場面。高校古典の定番教材で、(1)敬語の使い分けから誰が誰を敬い、どの動作の主語が誰かを特定する問題、(2)押しのけられた御息所の心情説明、(3)本文の内容合致、がよく問われる。源氏物語は大学入試の古文出典として最頻出級の作品。
答えの要点:まず人物関係を敬語で整理するのが核心。正妻で左大臣家の葵の上方が、身分は高いが正式な妻ではなくお忍びで来た六条御息所方を、人数と権勢にものを言わせて力ずくで押しのける、という上下と立場の差を押さえる。地の文の尊敬語は両貴人に向くが、乱暴を働くのは葵の上方の供人(従者)であり、葵の上自身が直接命じた描写ではない点に注意。御息所の心情は、公衆の面前で車を壊され下座に追いやられた深い屈辱と、人目を忍んで来ていたのに正体まで知られてしまった恥、そして相手が光源氏の正妻であることへの嫉妬と恨み、と書けばよい。この恥辱がのちの生霊の伏線になる、という物語上の意味まで触れると完答に近い。
- 高校古典・大学入試(古文)国語(古文)
出典: 源氏物語「葵」葵の上と物の怪(御息所のもの思ひ)の場面
出産前後の葵の上が物の怪(生霊)に苦しめられる場面と、自分の意志に反して生霊となってしまう六条御息所の苦悩。傍線部の解釈、御息所の心情の読み取り、嘆きを詠んだ和歌の解釈が問われる。なお大学入学共通テスト・センター試験で本文に採られた源氏物語は胡蝶・薄雲・手習・夕霧・若菜下などで、葵巻そのものの採用は確認できていない。
答えの要点:読解の核心は、御息所が「望んでそうしたのではない」点をつかむこと。御息所は、まどろむと葵の上のもとへ行って苦しめている夢を繰り返し見て、自分の魂が体を離れてさまよっているらしいと気づく。さらに、加持祈祷で焚かれる芥子(けし)の香が、洗っても自分の髪や衣に染みついて取れないことから、自分が生霊になって葵の上に取り憑いていた事実を突きつけられ、激しく恥じ、おびえる。設問では、この「意志と無関係に魂が抜け出てしまう恐ろしさ」と「自分を抑えられない自己嫌悪」の二つを心情として書くのが要点。嘆きの和歌は、宙にさまよい出る自分の魂をつなぎ留めてほしい、という制御できない情念を詠んだものとして読み、御息所を単なる悪役でなく情念に壊される人物として捉えると評価される。
腕試し(オリジナル問題)
過去問の丸写しではなく、この記事のために作った自作の練習問題です。腕試しにどうぞ。
問1源氏物語「葵」の「車争ひ」とはどのような出来事か。きっかけと、それが物語のその後にどうつながるかを含めて二、三行で説明しなさい。
問2「生霊」とはどのようなものか説明したうえで、六条御息所が生霊になってしまうことが、彼女をただの悪役にしない理由を述べなさい。
問3葵の上は正妻という最高の立場にありながら孤独だった。立場が満たされることと心が満たされることは別だ、というこの物語の主題について、現代の例も交えてあなたの考えを述べなさい。